テンポが曲の中で変化する時
みなさん、こんばんは♪
友人の日本でのライブを同時動画配信で見て
とっても刺激を受けている、のんぎぃーです。
こうやって地球の反対側で行われているライブを
同じ瞬間に一緒に見る事ができるのって良いものですね。
しかも、それを普通に利用できる時代になったなんて
10年前には考えられなかったかもしれませんね。
....だとすると、10年後にはどんなサービスが生まれていて
音楽の流通形態はどうなっているんでしょうね?
どんな形態で聞かれるようになっていたとしても
音楽を聞くのは生身の人間ですよね。
いつの時代の人の心にも届くような
素敵な音楽を作っていけると良いですよね。
曲中でのテンポの移り変わり
それでは、今日のトピックにいきましょう!
今日から数回に分けてテンポのお話をしてみたいと思います。
曲のテンポの表記である、BPMのお話は以前にしましたので
今回は、「曲中でのテンポが変わる時の表記」
のお話をしたいと思います。
BPMについては、こちらのトピックを参考にして下さいね。
ー>「BPMって何の事?」
曲によっては演奏の途中でテンポが変化するものもあります。
オーケストラのように指揮者がいる場合には
指揮者に委ねられるんですけど、
バンド形式のポピュラー音楽では
なかなかそうはいかないですよね。
それに、原則として一定のテンポで演奏するものですしね。
ですから、テンポの変更は楽譜に予め表記されているのが一般的です。
テンポが変わる場所では
「Slow」
「Moderato(=Medium)」
「Fast」
などと分かりやすい言葉で書かれていたり、
希望するBPMを表記したりなどします。
でも、これだけじゃないのが
ややこしいところなんですよね。
ちょっと分類して整理してみましょう♪
●テンポが徐々に変わる時
徐々に速くなる時は「accelerando」(アッチェレランド)
と表記されます。
車好きの人は英語のアクセル(accelerator)と関連づけると
分かりやすいかもしれませんね。
省略形は「accel.」(アッチェル)です。
反対に、テンポが徐々に遅くなる時は、
「ritardando」(リタルダンド)
と表記されます。
省略形は「rit.」(リット)です。
これは見た事がある人も多いと思います。
テンポが徐々に遅くなる時の別の表記として、
「rallentando」(ラレンタンド)というものもあります。
省略形は「rall.」(ラル)です。
変化の度合いを弱くしたい時は「poco」(ポコ)を付け加えて、
poco accel. とか poco rit. などと書く事もあります。
●テンポが少し変わる時
少し速くなる時
「a little faster」あるいは
「piu mosso」(ピウ・モッソ)と表記します。
少し遅くなる時
「a little slower」あるいは
「meno mosso」(メノ・モッソ)と表記します。
ポピュラー音楽の世界では、
英語で表記される事の方が多いようなので
これは問題無いですよね。
●以前のテンポに戻す時
これが今回のトピックで覚えておいてもらいたいポイントです。
「a tempo」(ア・テンポ)
この表記を見た事がある人も多いと思うんですけど、
パっと見ただけだと、意味が分からないですよね。
This is a pen.
って言われているみたいで、
だから何? って思ってしまいます。
実は、これは曲中で変わったテンポを戻す時に使われる表記なんです。
変更直前のテンポに戻すという意味です。
変更直前のテンポに戻すのですから
テンポがBPM=80、90、100と変わった後で、
a tempoが来ますと
BPM=100の直前に戻すので
BPM=90に戻す事になるんですね。
この辺りを覚えておいて下さいね。
曲中で変わったテンポを演奏が始まった時点のテンポに戻す時は
「tempo I 」(テンポ・プリモ)という表記をします。
バレエの世界では
女性のトップダンサーをプリマドンナと言いますよね。
プリモは1番目のという意味なので、
そう考えてみると理解しやすいと思います。
*ちなみに、ここで表記した「I」は、
ギリシャ数字の「1」を代用したものです。
機種依存文字はPCかMacかによって
きちんと表示されなくなってしまいますので
「I」で代用させて頂きました。
ご了承下さいね。
このtempo Iを上の例で使用しますと、
BPM=80に戻る事になります。
「tempo I」は、そんなに見かけないかもしれませんけど
「a tempo」は、見かける事もあると思いますので
この機会に覚えておくと役に立つかもしれませんよ。
ではでは、今回のトピックはここまでにしたいと思います。
冒頭でもお話した友人の動画配信ライブ、なかなか良かったです。
ライブ活動をしている人にとっては使えるサービスだと思うので
興味がある人は取りいれてみてはいかがでしょうか?
それでは、また次のトピックでお会いしましょう♪
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