スケール編開始! スケール、それは川面を渡るように
2015年!
みなさん新年明けましておめでとうございますぅ~~っ!!!!!
ん?
なんでしょう、この場違いなサブい空気は…?
え?
もう春なんですか?
やっちまった~~~~~!!!!!!
はぁ~、旧正月も過ぎてしまってましたか…。
一体、いつになったらもうちょっとまともな更新ペースを…ブツブツ。
あ、じゃぁこうしましょう!
冬眠が終わって巣穴から出てきたという事で♪
あぁ、これならこのタイミングででてきたのも納得というものですね。
そうそう、全ては計画通りの演出だったんですよ♪
(と、むちゃくちゃ苦しい言い逃れをしてみたりする)
え~、コホン。
(さらにわざとらしい咳をしてみたりする)
ご無沙汰しております。
季節の変わり目に戻ってくる渡り鳥のような隠れブログの執筆者、のんぎぃーです。
もう春ですねぇ。
今年の桜はいかがでしたか?
日本の春は風情があって最高ですよね。
ちょっとくすぐったいような懐かしいような気分にさせてくれる桜吹雪。
とても美しくて、ちょっと甘酸っぱい気分にさせてくれる...
そう、卒業の季節や入学のイメージがやっぱり浮かんできますよね。
そんな訳でして...
「TAB譜にさよなら」の基礎過程を修了したみなさん、ご進級おめでとうございます♪
これからは2年生。
スケール学科にみなさんをご案内したいと思います。
講師は約束が守れない上に寝坊遅刻や欠席が多いぐうたらブロガーののんぎぃーですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
音階(スケール)〜メジャースケール
では、早速新しい世界を旅してみましょう♪
スケールは日本語では「音階」と言われています。
音の階段のようなイメージでしょうかね?
なんとなく、これだけでも雰囲気がつかみやすい気がしませんか?
でも、一般的に音階なんて言葉は使われないですよね?
僕たち日本人にはカタカナ英語になって分かりにくくなってしまうのですが、一般的に「スケール」という言葉が使われています。
みなさん、スケールと聞くとどんな事を思い浮かべますか?
「なんか難しいなぁ」とか
「ちょっと理屈っぽくって好きじゃないんだよね」とか
「そんなの俺のプレイには要らないぜ!」とか
それぞれに思い思いの印象を持たれているかと思います。
僕も最初は分かったような分からないような、そんなとらえどころの無い知識のように思えて漠然と頭に詰め込んだだけでした。
でも、実際に音に出してみるとそんなに理屈っぽいものでもないんだなぁと思います。
僕の個人的な意見を言わせてもらいますと、スケールって音と音を繋ぐ道のようなものじゃないかなって思います。
ある音からある音へ行く時に、どんな道を通るかは演奏者であるあなたの自由です。
もちろん、その時々によって通れる道や通れない道がありますけど、いくつかの道を知っていると近道ができたり、その日の気分で景色を楽しみながら散歩できたり、崖を登ったり小川を渡ったりで冒険気分に浸れたりと、色んな楽しみ方ができるようになるんですよ。
そう考えてみると、音の散歩やドライブを楽しむコースをいくつか知ることであなたの演奏の幅がぐっと広がったり、自由を満喫できるようになったりするんですから、今まで見た事も無い新しい世界が始まりそうでワクワクしてきませんか?
スケールを理屈や数式のような感じで捉えるよりも、そういう風に遊び心をもってイメージしてみるととっても身近なものに感じられるようになるんじゃないかなぁと思います。
スケールって英語で言うところの「目盛り」という意味を持っています。
音程のトピックで1オクターブは8つの音から成り立っているというお話をしたのを思い出してもらえますか?
オクターブって何ぞや?って方はこちらもご覧ください。
ー>「オクターブは八っちゃんに学べ?」
僕らがよく知っているドレミファソラシドでは、Cから1オクターブ上のCまでの間にはDEFGABと6つの音が間にあります。
Cから1オクターブ上のCまでの間に目盛りを打って、その間に音を規則的に並べましょうというのがスケールという考え方だと思ってもらっていいと思います。
もちろん色んな解釈の仕方があると思いますけど、おおむねそんな感じで良いと思います。
ちょっと理屈っぽいですねぇ。
さて、ドレミファソラシドが出てくる西洋音階の世界ではCから1オクターブ上のCまでの間に12の目盛りが入った定規(これも英語でスケールと言います)が使われています。
ちょっとギターの指板を見てみてください。
解放であるナットから1オクターブ上は12フレットになりますよね。
そうなんです。
この12の目盛りはフレットの数と一致しています。
1つのフレットは1つの半音に割り当てられているので、1オクターブは12の半音から成り立っています。
では!
ここで恒例の「のんぎぃーワールド」展開といってみましょう♪
あなたの目の前にキラキラと輝いた川が流れています。
ここは緑生い茂る山の中の清流です。
魚も泳いでいるし、水は冷たそうで、サラサラという水が流れていく音がとても涼しげで心地良いです。
向こう側に渡りたいんですけど、自然豊かな山の中なので橋が近くにありません。
う~ん、どうしようかなぁ~。
おや?
よく見ると12個の大きな石が川面の上に出ていて、そこを渡っていけば向こう側まで行けそうです。
ここはちょっと童心に帰って冒険を楽しんでみようじゃありませんか♪
どの石を選んで渡っていくのかはあなた次第です。
はい、イメージできましたか?
では、ここでギターを手にしてみましょう!
あなたがいるのが5弦3フレットのCだとします。
向こう岸は同じく5弦15フレットのC(1オクターブ上)です。
その間に石が12個あります。
さぁ、あなたはどの石の上を飛んでいきますか?
はい、これがスケールの考え方なんですね。
ね、こう考えると難しくないですよね♪
スケールって理屈っぽくって苦手だなぁと思っていたあなた!
スケールは清流の飛び石だと思ってみてください。
滑って水に落ちても水は奇麗ですし気持ちいいですから心配要りません♪
最初はぎこちないかもしれませんが、慣れてくれば軽快に石から石へと飛び移っていけるようになります。
まるでそれは山を下る清流の川面をトンボのように飛んでいくかのようです。
でも、ご注意を♪
中には大きな石や滑りやすい石、長く乗っていると転がってしまう不安定な石もあります。
実は石も全部違う形や大きさなんですね。
安定した石もあれば、長くとどまれない石もあります。
石の見極めは最初はできないと思いますけど、飛び石川渡りの達人になれた頃には、それぞれの石を見極めて飛んでいく目も養われていくかもしれませんよ。
さてさて、のんぎー流スケール講座「スケールは飛び石川渡り」の始まり始まりです♪
スケールのトピック記念すべき第1弾は、何を差し置いても基本の基本となるメジャースケールで決まりでしょう!
メジャー(巻き尺)にスケールだのと定規が2つもあるのかとツッコミを入れたくなってしまいますが(あれ?僕だけですか?)、ここでいうメジャーは長調のことです。
長調はメジャースケール
短調はマイナースケールとなります。
音楽の時間にハ長調とかイ短調とかって言葉が出てきませんでしたか?
音楽なんて習って何になるの?と、クラシック音楽鑑賞以外に音楽の授業に興味が無かった僕には秘密の暗号ばりに理解ができない言葉でしたけど、ちょっとコツをつかんでしまえば簡単に理解できる内容でした。
そんな訳で、あなたも「なぁ~んだ、そういう事だったのか♪」ってなってみちゃいましょう!
僕達が使い慣れた「ドレミファソラシド」
実はこれはイタリア語読みです。
英語で言ったら「CDEFGABC」
ドイツ語で言ったら
「C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)C(ツェー)」
日本語にしたら「ハニホヘトイロハ」です。
で、ハから始まる長調がハ長調=Cメジャースケール
イから始まる短調がイ短調=Aマイナースケールです。
ここでいうAマイナースケールは実は細かく分類されていて3種類あるのですが、それはマイナースケールの時にお話ししますね。
はい、これでト長調がどのスケールでホ短調がどのスケールかもう分かりますね♪
そういえば、その曲がどの長調あるいは短調になっているかは五線紙に記述されている調号で判断できるのですが、それがまた何の事やらって感じなんですよね。
でも、ご安心を♪
そこらへんもスケールの知識が身に付くと自然と分かるようになりますから、心配は要りません。いつか分かるようになるんだなぁと気軽にのんびりと構えていてください。
それは分かるようになった時のお楽しみという事で、まずは1つ1つのスケールについて理解を深めていきましょう♪
スケールを理解する時に便利なのはピアノの鍵盤です。
けっ、ピアノかよ!
なんて思われたアンチ・キーボードなあなた、それでは他の楽器のミュージシャンと円滑なコミュニケーションはとれませんよ。
弾き語りやソロギター、ギターデュオだけでいくならそれもありかもしれませんが、ギターが弾けるようになってくるとバンドでやったり、色んな人に一緒にやらないかと誘われたりと様々な形態やジャンルで演奏する機会が増えますから、ギターという限られた世界だけにとらわれずに、音楽を色んな人と一緒に奏でるんだという発想を持ってみてくださいね。
その中で、僕達ギター弾きはギターという楽器を誰よりも理解して、その魅力を他の楽器の演奏者さんに提示できるようになれるのが良いんじゃないかなぁって思います。
ピアノやトランペット、ドラムなどそれぞれの楽器がそれぞれの楽器にしか出せないカラーがあるように、ギターにはギターにしかできない表現がありますから、他の楽器を嫌いになったりねたんだりする必要もありませんよね。
みんなでそれぞれの音を持ち寄ってどんな音楽が生まれるか楽しんでいけるような音楽活動を展開していってくださいね。
ちょっと脱線しちゃいましたが、ピアノの鍵盤に戻りましょう♪
はい、これがドレミファソラシドです。
Cから始まるメジャースケールなので、Cメジャースケールとなります。
そうです、ドレミファソラシドはCメジャースケールなんですね。
「白鍵だけ弾けばCメジャースケールなのか♪」って思いませんでしたか?
残念ですけど、それだけだとCメジャースケールを理解した事にはなりませんよ~。
「じゃぁ、それをギターで再現してみましょう♪」ってなった時に、どこが白鍵でどこが黒鍵かギターの指板は教えてくれないですよね?
そんな訳で、ちょっと鍵盤の白鍵と黒鍵の数を数えてみましょう。
下のCから上のCまで12の音で構成されていますね。
これはギターの12フレットと同じ理由です。
お? ちょっとピアノと仲良くなれた感じがしましたか?
では次に、それぞれの隣り合った白鍵の間に黒い鍵がある・ないの違いを見てみましょう。
CとD、DとEの間は黒鍵があって、EとFの間はありません。
FとG、GとA、AとBの間は黒鍵があって、BとCの間はありません。
ちょっと数字に変換して整理してみましょう♪
1と2、2と3の間は黒鍵あり、3と4の間は無し。
4と5、5と6、6と7の間は黒鍵があって、7と8の間は無し。
べたっと伸ばすとこんな感じになりますね。
うわっ! 分かりにくいっ!
でも、なぜかギタリストにはちょっと親しみが持てそうな気が…?
では、この怪しさいっぱいの一直線鍵盤をギターに当てはめてみましょう♪
ギターには白鍵も黒鍵もありません。
言ってみれば、ピアノの鍵盤が全部真っ白になったようなものです。
色で見分けができないなら次の音までの鍵の数を数えるしか無いですよね。
1から2までは2つ。
2から3までは2つ。
3と4は隣同士だから1つ。
4から5までは2つ。
5から6までは2つ。
6から7までは2つ。
7と8は隣同士だから1つ。
はい、こういう風になりますね。
こうやって並べてみると、ほとんどが2つ離れていて、3と4の間と7と8の間だけ1つですね。
じゃぁ、この並び方でギターの指板で音を確認してみましょう♪
どうです?
ドレミファソラシドになってましたか?
じゃぁ、これをCからじゃなくて、Dから初めてみたらどうなるかやってみましょう?
開放弦が入るんでちょっとややこしいかもしれませんけど、ギター弾きたるもの開放弦にも慣れていかないといけませんから、ついでに少しずつ慣れ親しんでいきましょう♪
音の高さは違いますけど、これもドレミファソラシドに聞こえますね♪
飛んで飛んで隣、飛んで飛んで飛んで隣。
どうやらこの飛び石のパターンがメジャースケールって事になりそうですね~。
ケンケンパッケン、ケンケンパッって感じでしょうか♪
音楽理論的に言わせてもらいますと、この隣り合った音は半音という開きでしたね。
半音2つ分は全音です。
覚えてますか?
忘れちゃった方はこちらで思い出してみてくださいね。
ー>「半音と全音と隣の2度」
このメジャースケールという飛び石のパターンを理論的に表現すると
全全半全全全半
という並びになります。
そうなんです。
この法則で並んでいる飛び石パターン(=スケール)がメジャースケール(=長調)だったんですね!
この飛び石パターンをGから始めればGメジャースケールですし、
Aから始めればAメジャースケールです。
Cからオクターブ上のCまでは12種類。
つまり、これであなたは12個あるメジャースケールの考え方を理解できたという事です。
おぉ~、なんか急にスケールが身近なものに思えてきませんか!?
ね、そんなに難しいものじゃないですよね♪
しかも、1つの法則を見抜いてしまえば12のスケールが手に入るなんて、なんてお得なんでしょう!
スケールっていうカタカナや英語に惑わされて必要以上に難しく聞こえちゃいますけど、こういう音の飛び石のパターンの事を言っていたんですね。
なるほど~。
でも、スケールって色んな種類がありますよね。
ペンタトニックだとか、ドリアンだとか、ホールトーンだとか、ディミニッシュだとか...。
....という事は、それだけ飛び石パターンの種類があるって事なんですね。
先は長いですねぇ~。
でも、1つ1つ覚えていけば、そんなに遠い道のりでもないですよ。
それに、よく使うスケールをいくつか覚えておくだけで実際の演奏やソロには事足りますから、全部を無理して覚えなくても大丈夫です。
メジャースケールはどんな音楽にも使えますから、(マイナーの曲にだって使えちゃうんですよ♪)ギタリスト...いいえ、ミュージシャン必須のスケールとして、マスターしておきましょう。
「今日のポイント」
●メジャースケールは全全半全全全半
●飛んで飛んで隣、飛んで飛んで飛んで隣
●3と4、7と8が隣同士で残りは飛び石
さて、メジャースケールの考え方が分かったところで、次回はそれを体に覚え込ませて実際の演奏に使えるようになれるためのお話をしたいと思います。
ここからは音楽的に面白くなってきそうですよ♪
では、次回のトピックでまたお会いしましょう♪
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません