マイナーペンタトニックスケールの分解と再構築
9月も後半になりました。
秋ですねぇ。
芸術の秋ということで、今回もスケールの小話におつきあいくださいな。
マイナーペンタトニックスケールの分解と再構築
前回のトピックでメジャーペンタトニックスケールのバリエーションのお話をしました。
ー>「メジャーペンタトニックスケールの分解と再構築」
今回のトピックでは、マイナーペンタトニックスケールではどうなっているのか見てみましょう。
マイナーペンタトニックスケールはナチュラルマイナースケールからの「二郎(ジロー)抜き」でしたね。
こちらを思い出しながら音の並びをおさらいしてみましょう。
人差し指から始まる「人中セット」
中指から始まる「中小セット」
小指から始まる「小人セット」
ふむふむ、こんな感じなんですね。
それでは、メジャーペンタトニックスケールの時と同じようにマイナーペンタトニックスケールも発展させていきましょう。
1.中小ポジションでの横移動
メジャーペンタトニックスケールでは人中ポジションを横移動に使いましたが、マイナーペンタトニックスケールでは中小ポジションを横移動に使います。
中小ポジションとはしていますが、横移動をする際にはスタートとなる1の音は薬指で押弦して下さい。
ポジションの移動は4の音を起点として行うとやりやすいと思います。
上昇時には4の音を薬指で5までスライドアップ、下降時には4の音を人差し指でb3までスライドダウンして下さい。
【上昇時】
【下降時】
1の音が常に中指になるので、オクターブ上にもオクターブ下にも同じ指使いでつなげていく事ができるようになります。
5弦スタートの時はこのようになります。
2.2つのセットの積み重ね
メジャーペンタトニックスケールでは中小セットと小人セットの2つが交互に重なり合っていましたが、マイナーペンタトニックスケールではどうなっているのか見てみましょう。
こちらもメジャーペンタトニックスケールと同様に5つのバリエーションが生まれました。
どうやらマイナーペンタトニックスケールは、人中セットと小人セットの組み合わせでいけそうですね。
縦移動の時は人中セットと小人セット、横移動は中小セットというように使い分けると便利そうです。
メジャーペンタトニックスケールは「よな抜き」でしたが、
マイナーペンタトニックスケールは「二郎抜き」です。
ですから、間隔が広い3フレット分の箇所が「二郎抜き」のポイント、
つまり「2」と「b6」の音があった場所になります。
抜いた音は2とb6。
残った音は1−b3−4−5−b7。
これがマイナーペンタトニックスケールの構成音です。
音の配列を形だけ見た目だけで覚えようとすると、意外と覚えにくかったり忘れやすかったりして「あれ?どうだったっけ?」となってしまうこともあるかと思いますが、構成音を把握していたり、マイナーペンタは「二郎抜き」と覚えておいたりすると、見た目ではなく音楽理論の方から音の配列を思い出す事ができますし、自分で見つけることもできますのでとても便利だと思います。
メジャーペンタの「よな抜き」と合わせて、マイナーペンタの「二郎抜き」も、ぜひお役に立てて下さい。
それでは、今回のトピックはここまでです。
ではでは。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません