G型フォームの隣はE型

2019-01-28

前回のトピックは、Gのコードフォームの中にどんな感じでメジャートライアドが並んでいるかのお話でした。

ギターのコードフォームには特徴あるものや、なんでこんな変な形をしているんだろうと不思議に思うようなものがありますよね。

一見摩訶不思議な形に見えるギターのコードフォームも、中に小さなコードがいくつも含まれていることを知ると、その形の理由が見えてくるような気がしませんか?

ではでは、前回はGのフォームの分解でしたので、今回はEのフォームを見ていきたいと思います。

前回のトピックをお見逃しの方はこちらも合わせてどうぞ。

1つのポジションからいくつものコードが

E型コードフォーム

コードフォームのEというのは、よく見かけるこのフォームになります。

はい、ローコードのE(メジャー)ですね。

構成音としてはこのような並びになっています。

ルートがEなので、EからM3(長3度)となる#G、EからP5(完全5度)のBが構成音となります。

Eは開放弦を使うコードですが、1フレット分移動して開放弦の部分を人差し指で押さえたものがFのコードフォームとなります。

FのコードフォームはE型をFのポジョションで使用したものと思っておいてくださいな。

G型とE型は隣同士

G型の次にE型を取り上げたのは理由がありまして、実はG型とE型は繋がってるんです。

ちょっとこちらを見てみてくださいな。
分かりやすく、コードはCにしておきましょう。

G型のコードの並びはここがルートでしたよね。

E型のコードはこちらがルートになります。

6弦をルートにしているコードはG型とE型の2つです。
これらを場面場面で使い分けると音づかいの幅が広がると思います。

また、G型とE型は隣り合ったポジションなので、共通する音があります。
この共通する音を覚えておくと、G型とE型を行ったり来たりするときに時に便利です。

E型コードフォームの分析

このE型のフォームに対応するメジャーペンタトニックスケールとメジャースケールはこのようになります。

こうやって見てみると、コードとスケールが同時に存在しているのが分かりますね。

次に、E型コードフォームの中に含まれる3和音を見ていきましょう。

【基本形】

【第一転回型】

【第二転回型】

E型は5&6弦(ときには4弦も)を低音パート(ピアノでいう左手のパート)、1~4弦を高音部(ピアノの右手パート)というように分けて考えると、プレイの幅が広がります。


この低音部分はブルースやロックでは定番ですよね。

このルートと5度でリズムを刻んで、アクセントで高音部のコードを鳴らすと一人二役のようなアプローチもできます。

使い勝手もいい上に、テンションなどを使うときにも基となってくるフォームですので、このフォームをしっかりと指に慣らしておくことをお勧めします。

E型では5弦上に3度の音がありませんので、5弦の3度を使いたいときは隣のG型を使って対応するといいと思います。

ではでは、今回のトピックはここまでということで。

E型は普段何気なく使っているフォームだと思いますけど、こうやって構成音を分析してみるとさらに理解が深まり、ぐっと親しみが湧いてくる気がしませんか?

E型はとても使い勝手のいいフォームですので、きちんと構成音の並びを把握して、スケールと関連づけて覚えておくとプレイの幅がぐっと広がって便利ですよ。

それでは、また次のトピックで。