音楽界の団子3兄弟、三位一体のマイナースケール

2017-10-07

9月になりましたね。

日本では賑やかでエネルギッシュな夏の空気も徐々に落ち着き、しっとりとした秋の風情が漂い始めているのでしょうか?

LAではしばらく前まで暑い日が続き、山火事なんかもあったんですけど、ここ1週間ほどぐずついた天気が続いて急に涼しくなってきました。

LAは気候が変わっても景色はあまり変わらないので、秋らしさはあまり感じられません。毎年この時期は日本の秋のロマンチックな雰囲気が恋しくなります。

ちょっと寂しげで人生の機微を感じさせるような秋模様。

そんな秋には夏の陽気な音楽とはうって変わって、しっとりとした心に染みるような音楽が似合いますよね。

そんなしっとりとした音楽にもってこいなのが短調、そう、マイナースケールです。

季節が秋に変わったことですし、この機会にマイナースケールの世界に足を踏み入れてみましょう。


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《目次》

マイナースケールは3本の矢

メジャースケールと双璧をなすスケールのマイナースケール。

メジャーが陽なら、マイナーは隠。
メジャーが光なら、マイナーは影。
メジャーが太陽なら、マイナーは月。

そんな対をなす間柄のメジャーとマイナーですが、マイナースケールというのは実は1つではありません。

マイナースケールには3種類あって、それぞれに特徴や役割があります。

それぞれのスケールごとに向き不向きがあって、それぞれの場面や用途によって使い分けられています。

言ってみれば、お互いの得意な分野でそれぞれのスケールの苦手なところを補いあっていると言ってもいいかもしれません。

まさに、スケール界の三位一体チームワークトリオ!

3つのスケールで力を合わせてマイナースケール界をしょって立っているということでしょうか。

泣かせるじゃぁ、ありませんか……。

マイナースケールだけに、ほろっときてしまいます。

さてさて、そんな健気なマイナースケール3兄弟。

もちろん、それぞれに名前があります。

●ナチュラル・マイナースケール
●ハーモニック・マイナースケール
●メロディック・マイナースケール

「うわ、面倒臭そう!」と思ったあなた、その予感はあってますよ~。

マイナースケールって結構ややこしくて、覚えにくいんです。

でも、何もないところからいきなり始めるととっつきにくいかもしれませんが、今まで身につけてきた知識の上に積み重ねていくようにすると、マイナースケールが身近なものに感じられるのではないかと思います。

 

ではでは、ちょっと今までやってきたことを振り返ってみましょう。

スケールと言えば、まず頭に浮かぶのがメジャースケールですね。

え?ペンタトニックスケールですって?

いやぁ~、「TAB譜にさよなら!」では、まだメジャースケールしか扱っていないんで、メジャースケールってことにしておいてくださいね。(小声)

え~、では、もう一度。

 

スケールと言えば、まず頭に浮かぶのがメジャースケールですね。

はい、そうですよね。

メジャースケールは音の並びが「1-2-3-4-5-6-7-8(1)」で、それぞれの音の開きは「全全半全全全半」でした。

忘れちゃった人は、こちらをご覧ください。
ー>「スケール編開始! スケール、それは川面を渡るように

 

そして、それぞれのナンバーの音と1の音からの距離(音程=インターバル)は、「P1-M2-M3-P4-P5-M6-M7-P8(1)」でした。
ー>「これはあなどれない! ミニマム3点セット登場!!

 

ここでさらに思い出してもらいたいのが、これ、3度のお話です。
ー>「三度の飯より長3度

 

思い出してもらえましたか?
そうなんです、メジャースケールとマイナースケールの大きな違いは、スケールの中の3番目の音がメジャー(長音程)かマイナー(短音程)かというところなんです。

 

マイナースケールには3種類あるとお話ししましたけど、どのマイナースケールにも3度の音程が短音程(マイナー)になっているのが共通しています。

 

では、3種類のマイナースケールを見てみましょう。

 

これが、ナチュラルマイナースケール。

メジャースケールの3、6、7の音が半音下がったものと言うことができそうですね。

 

 

これが、ハーモニックマイナースケール。

ナチュラルマイナースケールの7の音が半音上がったもの、あるいはメジャースケールの3と6の音が半音下がったものとも言えますね。

 

これが、メロディックマイナースケールです。

メロディックマイナースケールだけ変わり者で、上昇する時と加工する時で飛び石が変わります。

上昇する時はナチュラルマイナースケールの6と7の音が半音上がったもの、あるいはメジャースケールの3の音が半音下がったもの下降時はナチュラルマイナーと同じと言えます。

 

こうやってそれぞれの見比べてみると、1~5までの音は並び方が同じなのが分かりますね。

1~5の範囲だけで考えると、メジャースケールの3番目の音が半音下がったものという点は共通していますね。

こうやって今まで身につけてきたメジャースケールの知識との共通点を見つけていくと、マイナースケールになんとなく親近感が湧いてきませんか?

さて、1~5までが3種類のマイナースケールで共通だということは、それぞれのマイナースケールの違いは6と7の音の違いということになりますね。

 

それぞれのマイナースケールには特徴があって、6と7の音の違いはその特徴と深い関係があります。

ナチュラルマイナースケールは「ナチュラル(自然)」という名がついているだけあって、自然な感じのマイナースケールとなっています。

ハーモニックマイナースケールは、ハーモニーに特化したマイナースケール。

メロディックマイナースケールは、メロディーに特化したマイナースケールになっています。

 

それぞれのマイナースケールの説明は次回のトピックから触れていきたいと思います。

というわけで、今回のトピックのまとめです。

●マイナースケールは3種類ある
●3種類のマイナースケールの名前は「ナチュラルマイナースケール」「ハーモニックマイナースケール」「メロディックマイナースケール」
●マイナースケールの特徴は3度の音が短3度(m3)
●1~5の音は3種類のマイナースケールで共通
●3種類のマイナースケールの違いは6と7の音にある

 

それぞれのマイナースケールの音の並びはこのようになっています。

●ナチュラル・マイナースケール
 「1-2-b3-4-5-b6-b7-8(1)」

●ハーモニック・マイナースケール
「1-2-b3-4-5-b6-7-8(1)」 

●メロディック・マイナースケール
 上昇 「1-2-b3-4-5-6-7-8(1)」
 下降 「1-2-b3-4-5-b6-b7-8(1)」

 

色々と覚えることが多くて大変ですね。

次のトピックからはそれぞれのマイナースケールのお話をしていきたいと思います。


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